2017年 3月12日 本、本、本・・・・

  3月12日は、 40回目の結婚記念日です。
 二人が 横浜とインドネシアと バラバラで過ごす今年の記念日。
 20年前にプーさんが名古屋に単身赴任していた時以来のバラバラ(笑)です。

 わぁ~~ もう40年になったのね?!が 今日の感想。
 これからも よろしく!! プーさん❤❤


 しばらく前に NHKのアーカイブス放送で、幸田家の三代(四代か?) のドキュメントを見ました。

 幸田露伴、幸田文、青木玉、青木奈緒と 続く文筆家系の映像でした。

 昔、幸田 文さんが台所仕事の事を書いた本を読んだ記憶があります。
 父、幸田露伴に 家事を仕込まれる話です。

 私も 結構 小さいころから家事をやらされてきましたが、
 母からも父からも やり方とかその方法をすることの理由とかを 教えてもらったことが 無かったので、
 露伴のやって見せるという教え方が 新鮮で驚いたことを 覚えています。

 久しぶりに 文さんの文が読みたくなって 「季節のかたみ」を借りました。
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 読み始めたは 2月の始めでした、「 くくる」 という章の雫の項に 引き込まれました。


 二月はものがしんと、うち静まる月。
 雨が降っていた。かzはつけていなかったが、心底冷たい雨だった。室内の気温も、ずっとさがっていなかった。若いひとがひっそりと、ベットにいた。顔だけをすこしはすにして、窓のすぐそこにあるさるすべりの枝をみている。枝には一枚の葉も残っていない。裸の枝は濡れきっている。雨は降りつづけている。このひとが飽かずに見ているのは、雫だった。
 雨は裸の枝に降って、枝のはずれに集まると、溜まってまるい形になろうとする。そしてそれが完全なまるい玉に結ぶとき、一瞬光って枝をはなれる。枝は何本あるだろう、大枝小枝。雫は多数、あちこちから落ちて光ったり光らなかったり。
 「寒くて、陰気で、嫌な雨だとついさっきまでかなしく思っていたんだけれどもーーあの雫、あんなに綺麗だわ」
 高校を出て、就職して、快活なひとがさらに晴々とした、と思うまもなくまるでうそのような入院。夏が過ぎ秋が過ぎ、もう正月もすぎていた。将来への不安、健康な友人への羨望、恋愛や結婚をおもう苛立ち、病床のかなしい孤独、若い感情はいたまないわけにはいかなかったろうにーーー・
 「おばさま、あたしこのごろ、気を静めるコツみたいなこと、おぼえたの」
 かわいそうに、と思う。だが、たのもしい。うわすべりしない、賢いひとだとおもう。コツとはなんだろうか。雫の美しさを借りて、嫌な天候への不平を静めるーーああ、かわいそうに、だが、たのもしいとくり返し思う。
 二月は、しいんと心うち静める月。一月は十二の月のあつまり、ひと月ひと月に季節もめぐるし、ものも事も変わるし、各月各様の特徴がある。一年のうちに一度しかまわってこない、その特徴。六十年の人生なら、たった六十回しか経験できないその一ヵ月一ヵ月。おろそかに行きすぎないで、二月は二月の特徴を知ろう。秋の紅葉、菊の行楽から急にきた冬の風、つづいて歳末、新年のせわしなさ、楽しくもあったが、身も心もざわつき通し。
 二月はしいんとうち静めて、身を休め、こころを深くする月である。私はあれ以来毎年雫の若いひとを手本にしている。


 途中を略そうと 思ったのですが、文さんのそぎ落とされた簡潔な文に どこを略せばいいのか・・・・、全文載せてしまいました。

 若い人を見守る文さんのまなざし、 若い人が雫を愛でる心、後半の六十年の人生なら、からの一節。 が 心に響きました。

 いつ書かれた エッセイか?と 初出掲載誌をみると、1967年に家庭画報に毎月掲載されていたものでした。
 う~~ん、50年前のですね・・・・。
 
 文さんは1904年生まれなので、この時 63歳、あら、今の私より一つ上。
 他の収録されている文章も 1977~1979年代のものでしたので、
 読後感想は 文さん 六十台には こんな風に感じていらっしゃったんだと思いました。

 一緒に写ってる「天籐 真の大誘惑」は だいぶ前に 日経新聞のコラムで紹介された本です。

 天籐 真氏は 大正生まれの推理作家です(昭和58年没)。
 この「大誘惑」は映画化もされている、代表作。
 時代背景が 戦後の昭和期なので、今となっては古くなってしまった箇所が あるのですが、 
 その時代を生きてきた私には、古いというより 懐かしいと感じました。

 「大誘惑」を読んだ後「陽気な容疑者たち」も読んだのですが、
 本格推理小説で、トリックも本格的なのに あたたかいユーモアが 微笑を誘う表現も随所にあって、読後感がとてもいい推理小説です。

 ついでに と言っては なんなのですが、最近読んだ(読んでいる)面白い本を ご紹介。
 
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 「優雅な暮らしにおカネは要らない」 これは ただ今人気の本で、3か月ぐらい待って借りました。
 ドイツ人のアレクサンダー・グラーフ・フォン・シュエーンブルク と言う人が書いて、本国では2006年にベストセラーになったものだそうです。
 グラーフは伯爵の意です。
 「没落貴族(ご本人がそう書いています)」が 2001年のバブル崩壊で解雇され、減収になったが、
 「減収になったほうが生活がよくなる」という事を 書いている本です。

 楽しみは、時たま味わうのが最高。
 あなたの時間はあなたのもの。
 狭いアパートもホテルならジュニアスイート級だ。 (私は これが一番グッときた(笑))
 エレガンスというのは 何よりもまず「どう着こなしているか」であって、「何を着ているか」ではない。
 消費は人々を幸せにしないだけでなく、逆に無感動にしてしまう。
 等々・・・・。

 今まで当たり前の豊かさだと 思っていたものが 見方を変えれば全然違って見えるということなのですが・・・・・。
 もう、すでに言われていることもありで 今さらという事も多かったですが、さらっと読むには 面白い本でした。

 「住宅・インテリアの解剖図鑑」 これは、先日行った、庭園美術館の図書コーナーにあった本で、ゆっくり読みたかったので、借りました。
 居心地の良い住まいを実現するためのヒントがたくさん載っています。
 もう、リフォームも家を建てることも 無い私なので 読んで実行の楽しみはありませんが、
 インテリアには 興味があるので、具体的なイラストも多くて、読んでいるだけで、
 大きくは使えなくても、どれか参考にして 我が家を居心地良くしたい と思わせる楽しい本です。

 「徳川家の家紋は なぜ三つ葉葵なのか」 これは まだ読み始めたばかりで、なぜ三つ葉葵かは、まだわかりません。(笑)
 稲垣栄洋氏は 雑草生態学が専門の農学博士です。先日、NHKの対談番組スイッチインタビュー達人達に出てらして、
 面白い方だなぁ~~と思って、ご本を借りました。
 
 まだ、江戸の地名と植物の深い関係 しか読んでないのですが、
 「浅草」は諸説あるが、草が生い茂る武蔵野台地に比べて、湿地で草があまり茂っていな入ことにゆらいするとか、
 足立区の「足立」もアシが生えていたから 葦立に由来しているとか。
 植物もなかなか 面白い。


 近頃は 毎日キルティング生活
 
 やらなきゃいけないと いう強迫観念のようなものに追いかけられていますが、
 キルティングに飽きると(すぐ飽きちゃって困るのですが)、
 本を読むか、撮り貯めビデオを見るか、散歩に出るという生活をしています。

 3週間後には、北海道の孫(6歳男児)が  
 ANAジュニアパイロット(旧キッズらくのりサービス)を利用して、 一人で遊びに来てくれることになっています。
 本人も楽しみにしているようですが、私も とっても 楽しみにしています。
 なので、それまでに、キルティングを終わらせたい、と思って 毎日頑張ってます。

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